紡錘体観察(SL-ICSI:Spindle Localization ICSI )
当院は偏光観察により紡錘体の発現を確認しながらICSIを行っています。
紡錘体は、細胞分裂時に染色体を正確に分配するために重要な役割を果たします。
紡錘体は、極体(卵子が成熟した際に出てくる)のすぐ近くにあることが多いため、通常のICSIでは極体を12時もしくは6時にセットし、3時の方向からICSIを行います。
しかし、卵子によっては極体から離れた位置に存在することもあり、そのような卵子に通常のICSIを行うと紡錘体を傷つけてしまう可能性があり、その後の受精・培養結果に影響が出る恐れがあります。
紡錘体の発現を確認することでその卵子が成熟卵であることがわかり、位置を知ることで紡錘体を傷つけずにICSIを行うことができます。