二段階胚移植 / SEET法

二段階胚移植 / SEET法

二段階胚移植法について

胚移植を行う同一月経周期内で、3日目に初期胚(8細胞期胚)を1個移植し、5日目に胚盤胞を1個移植する方法です。胚は子宮内膜にシグナルを送って働きかけて、子宮内膜の着床環境を整えます。二段階胚移植法は、初期胚で子宮内膜の胚受容能を高め、その後妊娠確率の高い胚盤胞を移植することで、着床率・妊娠率が向上するメリットがあります。ただし、同一月経周期内でタイミングは違いますが、2個胚移植をすることになりますので、多胎妊娠のリスクが高くなります。

SEET法について

自然妊娠では、胚は卵管の中で受精し、細胞分裂を繰り返しながら5~6日間かけて子宮に向かって移動し、”胚盤胞”になる頃までには子宮へ到達します。およそ受精から一週間ほどで、着床が成立することになります。胚は卵管の中で、分裂・成長しながら子宮内膜に向けてシグナルを送り、数日後に子宮へ到着する胚が着床できるように子宮内膜へはたらきかけをします。
こうした胚と子宮内膜のシグナル交換を応用した胚移植法が、二段階胚移植法とSEET法(子宮内膜刺激胚移植法;Stimulation of Endometrium Embryo Transfer)です。

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