子宮内膜ポリープについて
子宮内膜ポリープとは、子宮内膜の細胞が何らかの理由で異常増殖を起こし、子宮の内腔にポリープ（腫瘍）ができる疾患です。ポリープは一つだけではなく、複数できるケースもありますが、ポリープの多くは良性腫瘍で、通常のサイズは直径3〜4cm、大きいサイズだと10cm、小さいものですと数mm程度です。不正出血（閉経前・閉経後）や月経過多、不妊の原因にもなりますので、適切な治療を受けることが重要になります。
ポリープのサイズによりますが、ほとんどは経膣超音波検査で診断できます。子宮内膜ポリープの治療方針
以下の点や患者様のご希望を考慮して、治療方針を決定していきます。
- 患者様の年齢が閉経前なのか、
または閉経後なのか - 自覚症状の有無
- 不妊症の原因になるポリープなのか
- 不妊治療歴の有無・詳細
- 症状が慢性的に続いているのか
- 貧血の有無・程度
など
症状のある子宮内膜ポリープにつきましては、経過観察だけでは改善が期待できないため、薬物療法または手術療法を推奨いたします。症状が見られない場合は、経過観察でも問題ございません。当院では、子宮鏡下手術でのポリープ切除が可能です。
特に、不妊症で悩む患者様につきましては、妊娠率向上を目指すために、ポリープ切除を推奨しております。ご不明点ございましたら、お気軽にご相談ください。
