はじめての方へ
1978年に世界で初めて体外受精が行われました。現在、不妊治療の技術は急速に発展し、特に体外受精や胚移植などのような、ART(Assisted Reproductive Technology:高度生殖補助医療)が世間へ広まったことにより、従来の不妊治療では出産が叶わなかった方々も妊娠できるようになりました。また、現代はインターネットの普及によって、一般の方でも不妊治療に関する情報を簡単に調べられるようになりました。
しかしその反面、不妊症に対する誤解や、間違った情報なども広まり、情報の取捨選択に悩む方々も増えております。加えて、多くの不妊治療専門施設も、自院の不妊治療成功率や高度な技術を強調するばかりで、どれが正しい情報であるか患者様の目には判断しにくい状況となっています。
当院では不妊治療の標準化が叫ばれる時代に、「不妊治療に関する正しい知識」を丁寧に、かつ分かりやすく解説し、患者様一人ひとりに合った治療法をご提案いたします。治療法は医師が一方的に決めず、患者様のご希望にも極力配慮してから自己決定頂けるように、心掛けております。お気軽にご相談ください。
土曜、日曜、祝日診療について当院からのお願い
土曜、日曜、祝日診療ですが、カップルでの来院も多く、ご相談時間が長くなっております。
それに伴い、待ち時間が長くなり、女性患者様が待合室に座れない状況も多く見受けられます。
多くの女性患者様が診察に対しストレスなくご受診頂けるよう、当院として以下のお願いをすることに至りました。
①今後は、土曜・日曜・祝日の診療については、基本的にカップルでの来院をご遠慮いただきます。
カップルでの来院をご希望される方は、平日にお願いいたします。
②以下の場合にはカップルでのご来院は可能です。
・初診時
・事前に医師との相談で、カップルでの来院のお約束がある場合
ただし、上記のような場合であっても、男性パートナー様には院内でお待ちいただくようにお願いいたします。
当院はあくまで女性患者様主体のレディースクリニックです。
ご理解・ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
おおのたウィメンズクリニック 埼玉大宮
院長 大野田 晋
解説ページのご案内
体外受精や不妊治療に関する用語は難しいものが多く、聞いたことがない用語で混乱される方も多くいるかと思います。
当院のホームページでは、体外受精や不妊治療に関する情報を分かりやすく解説しております。
不妊症や不育症、出生前診断といったことが初めての方、ご家族やパートナーの方にとっても、治療への理解を深めるきっかけになればと思います。
不妊治療について
「不妊」とは、「避妊を行わない性交を1年間続けているのにも関わらず、一定期間(1年間)妊娠しない状態」をいいます。しかし、男女関係なく、加齢と共に妊娠する・妊娠させる機能は低下していきます。そのため、何らかの疾患や心当たりがあった場合は、先に述べさせて頂いた定義から外れて、治療を早く開始されることを推奨しております。早く治療を始めるほど妊娠する確率は高くなるため、なるべく早くご来院ください。なお、「不妊」と一括りにしても、一通り検査をして原因が分かるものから原因不明なものまで幅広くあります。一般不妊検査を全部受けたのにも関わらず、不妊症の原因が判明されなかった場合で、かつ半年以上排卵日に合わせて性交を行っても妊娠に至らない場合を「原因不明不妊症」と呼びます。
原因不明不妊症が疑われる場合、タイミング法(自然妊娠を目指す)もしくは体外受精を始めとした特定不妊治療を行いより詳細に原因を特定することが行われます。
特に、「不妊期間が1年以上の方」や「35歳以上の女性」の場合は、体外受精を推奨する場合が多くなります。40歳未満の方は、体外受精(良好な胚を4回以上移植した場合)を行った結果、妊娠を希望される方が最終的に80%以上妊娠に至ったとの報告もあります。当院では「難治性着床不全」の患者様に向けて、最新治療のご提案も行っております。原因不明不妊症や難治性着床不全でお悩みの方はもちろん、他院では妊娠に至らなかった方も気兼ねなくご相談ください。
診療の流れ
年齢から探す不妊治療
不妊治療は、タイミング法・人工授精・体外受精と段階を追って進んでいきます。
ただし、それぞれの治療をどれくらいの期間行うかに関しては、女性の年齢に応じて異なります。
当院では、高度不妊治療と呼ばれる体外受精まで対応しております。
患者様の状況に応じた適切な治療をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
原因から探す不妊治療
不妊症の治療は、まず原因を追究する必要があります。
原因が分かれば、そこから必要な治療が見えてきます。原因を追究する検査をしたのち、主治医と相談のうえ、ご自身の状態に合わせて下記フローチャートのように不妊症治療のステップを進んでいきましょう。 なお、一般的な不妊症検査を行っても原因不明な場合もあり、実際に1~2割の方は原因不明とされています。
女性に原因がある場合
男性に原因がある場合
不妊治療の費用について
「子どもが欲しいから不妊治療も頑張りたいけどお金が…」
不妊治療を受ける方々の経済的負担を軽減するために、不妊治療が保険適用となりました。
当院も保険適用で不妊治療を行える施設となります。費用に関しても当院スタッフにお気軽にご相談ください。
保険診療と自由診療どちらも対応しています
2022年4月より不妊治療は保険適用となりました。
当院では、「保険診療」と「自由診療」どちらも対応しています。
ただし、保険適用になるためには一定の条件を満たす必要があります。
※保険診療と自由診療を混合することは「混合診療」といい、原則的に認められていません。
※先進医療は自由診療に該当しますが、一部保険診療との併用が認められているものがございます。その場合は、保険診療とは別に自由診療の部分を自己負担する形になります。
保険適用となる治療
一般不妊治療 | タイミング法、人工授精 |
---|---|
生殖補助医療 | 採卵、採精、体外受精、顕微授精、肺培養、肺凍結保存、胚移植 |
生殖補助医療の制限
治療開始時点の女性の年齢 | 上限 |
---|---|
40歳未満 | 通算6回まで |
40歳以上 43歳未満 |
通算3回まで |
※上記は1子あたりの回数上限になります
先進医療
当院で対応している先進医療は下記のようなものがあります。
- タイムラプス胚培養
- 子宮内膜着床能(ERA)検査
- 子宮内フローラ
- 着床前検査
- 二段階胚移植/SEET法
費用負担のイメージ
なお、各治療に関する費用に関しては、費用のページをご確認ください。
男性に関する検査のご案内
男性に関する検査は主に「精液検査」と「感染症検査」になります。
※HDCL=「泌尿器と男性不妊のクリニック」(同一建物内4階にあります)
- 当院での検査をご希望の場合は、当院受付または代表電話にてご予約ください。
- 当院での精液検査を持ち込みにてご希望の場合は前もって、採精容器をお渡しいたします。
- ご予約状況によっては、ご希望に添えないこともあります。ご了承ください。
- 以前に精液検査に異常があると言われたことがある場合は、男性不妊の専門医師の受診をお勧めしています。
- (例えば、4Fにある「泌尿器と男性不妊のクリニック(HDCL)」など)
- 「泌尿器と男性不妊のクリニック」で検査をご希望の場合は、「泌尿器と男性不妊のクリニック」に直接、予約方法などをお尋ねください。
- 「泌尿器と男性不妊のクリニック」で検査を受けられた場合は必ず、「泌尿器と男性不妊のクリニック」にて直接、検査結果をお聞きになってください。
- 同ビル4階の「泌尿器と男性不妊のクリニック」の検査や治療、医院情報(診療時間や休診日など)に関するお問い合わせにつきましては、直接、「泌尿器と男性不妊のクリニック」までお問い合わせください。